こんにちは。身分系ビザ担当の中島です。
ビザの結果が残念なことに不許可であった場合、不許可の通知書が届くのですが、そこに理由はほとんど書いてありません。
具体的に確認するには、申請した出入国在留管理局に行き、個室で審査官から直接聞くようになります。
このとき、どのようにしていただくのが良いのか?
ご案内いたします。
まず、不許可の理由を聞くための基本知識です。
・ 説明をする審査官は審査をした担当官ではありません。
・ 理由を聞く場であり抗議をする場ではありません。
・ 出入国在留管理局に理由を説明する責任はありません。
・ 事情を訴えたからといって不許可の結果が変わることはありません。
つまり話し合いの場ではなく、説明をする審査官は、別の担当官が作成した審査資料を見て質問に答えればよいという形式になっています。
では、この場でどうするべきか?
・ 不許可の理由を聞きましょう。
理由が1つとは限りません。隠れた理由が無いか確認しましょう。
・ 専門用語で理由を伝えてくるかもしれません。
理解できなければ、その場で確認しましょう。理由を聞ける機会は1度きりです。
電話での回答もありません。
・ 再申請するためには、見込みがあるのか?どの点を修正し再申請するべきなのか?
審査官の意見を聞きましょう。
時折、個室から怒鳴り声が聞こえてくることがあります。
理由に納得できなかったり、説得しようとして力が入りすぎてしまっている方がいらっしゃいますが、これは意味がありません。
冷静に話を聞いてこれからに備えてください。
不許可になるには、そもそも要件を満たしていなかったり、説明不足により誤解が生じてしまっているケースもあります。
この折角の機会を大切にし、新たな準備をすることが大切です。
再申請をするということは審査の回数が増えます。
審査は回数が増えれば増えるほど厳しくなります。前回の申請と矛盾があればそこも追及されます。専門用語でのたった1度の説明を、正しく理解することが重要なのです。
そもそも不許可にならないために、身分系ビザにおいては特に専門の行政書士にご相談いただくことをお勧めしています。
お読みいただきありがとうございました。